2014年5月10日土曜日

「Dear My物語」~光りある日々~

何とか開演に間に合い、目にしたのは、僕が高校生の時にビデオで見ていた“オフコースの時の鈴木さん”よりも、少し歳を取ってギター一本で小さなライヴハウスのステージに立っている鈴木さんでした。


地方という事もあり、お客さんも満員というほどではありませんでした。


ステージが始まり、衝撃を受けました。


「65歳からの“一歩”という意味を込めてアルバムを作りました。」というMC。

♪毎日の事が、普通の事が、どんなに大切で幸せなことか。

♪後ろ向きでもいい。前に進み出せれば…。

♪“こんなもんか”と天を仰ぐより、次の一歩踏み出す。

♪精一杯生きる、なおも生きる。恥ずかしくないように。


歌詞のひとつひとつが、まるで今の自分に問いかけるように心の中に入ってきました。

そして、

汗を目一杯かきながら、気持ちを込めて、お客さんにひとりひとり伝わるように歌う姿。

「こんな60代の人がいるのか!」

そんな歌を聴いているうちに、ずっと心の中でわだかまっていたものが、溶けていくのが自分でもわかりました。


「俺はこのままではいけない。もう一度、精一杯…力尽きるまで自分の仕事を全うしよう。」

もし、このステージを観なければ、もし、あの時、オフコースが車でかかっていなければ、そして、もし、この日、この場所で鈴木さんがライブをやっていなければ…


大袈裟な話ではなく、僕は今頃、わかみやクラブに居なかったかもしれません。
(小林)

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